『けものフレンズ』7話まで見た感想~適材適所と考える力

以前、『けものフレンズ』の1・2話を視聴した感想を記事にしたのですが、その後7話まで観たので、今の段階での感想を。

(※重大なネタバレは無いようにしていますが、お話の内容には触れますのでご注意ください)

『けものフレンズ』では、カバ・トキ・ライオン・ヘラジカなど、擬人化した動物(フレンズ)たちが出てきます。

前回書いた通り、ツッコミどころの多い台詞回しと、謎めいた設定、世界観から、かなりの人気を博している様子。
『けものフレンズ』の評論とか考察とか、かなり出てますよね。

第7話まで視聴しまして、少しずつジャパリパークやかばんちゃんの謎も解けてきました。
衝撃的だった第1話に比べると、登場人物も増え、深刻な語彙不足(大体サーバルのせい)は少し解消された気がします。

ジャパリパークの謎も気になるところですが、私が7話目までで一番イイなあと思ったのは、第5話に出てくる、ビーバーとプレーリーのお話でした。

まるで正反対の二人が家づくりに挑戦

第5話「こはん」では、新しく出会うフレンズとして、ビーバーとプレーリー(オグロプレーリードッグ)が登場します。

ビーバーは、手順を頭の中で考えたり試作するのは得意だけど、心配性で考え過ぎてしまい、「やっぱ、無理だ……」となかなか計画を前に進めることができない性格。

それに対してプレーリーの方は、仕事は早いんだけど、「とりあえず、突撃でありまーーす!」の一言で考えなしに実行してしまい、派手にやらかしてしまうタイプ。

(注:実際は擬人化されているので、可愛い女の子だよ!)

そんな二人が一緒に家を作るという話なのですが……。

最初は二人別々に作っていたんですけれど、まあ上手くいかない(笑)
ビーバーは計画はきちんとできるけれど、試作から本番に移ることができずに、気持ちがネガティブになる一方で。
プレーリーは頭より先に身体が動いてしまい、失敗を繰り返した挙句に体力が尽きかけてしまう。

途方に暮れていた二人でしたが、「プレーリーさんは作るの専門、ビーバーさんは模型作りと指示に集中してみるってのはどうでしょう?」というかばんちゃんの提案で、家づくりは一気にスムーズに。

上手くできないと落ち込んでいた二人が、自分の得意なことに集中することで笑顔と自信を取り戻していく様子は、見ていて気持ちが良いものでした。

適材適所と自己分析って大事!

フレンズ関係でなくても、人間社会でもこういうことってありますよね。

たとえ何かが苦手で「仕事ができない人」扱いされたとしても、自分の得意なことを活かせる職場に転職した途端、見違えるように「仕事ができる人」扱いされるようになることもある。

何でもできる人が優秀とされるのは分かるけれど、全部が全部できるなんて、スーパーマンじゃあるまいし。
適材適所ですよね。

コミュニケーションスキルが高い人、仕事が正確で丁寧な人、機転が利いて笑顔が素敵な人、器用さが求められる作業が得意な人。

できないことをできるように頑張ることも大事だけど、まずは自分の得意なことを把握し、上手に活かすこと。
これが、器用に生きていくためのコツなのかなあ、と思いました。

就職活動で自己分析が大事だといわれるのも、納得。

「考える力」を上手に使うということ

また、かばんちゃんの采配が見ていて気持ちいいんですよね。
ビーバーとプレーリーの家づくりの様子を見て、二人の得意なことを生かせるよう、協力して作業すること提案する。

その様子は、まるで優しく優秀なコンサルタントのようです。

第5話以外でも、他のフレンズ達に様々なアイデアを提案するかばんちゃん。
その提案自体は、それほど特別なアイデアでは無いのですが。

「考える力」を上手に使うと、フレンズ社会も、そして人間社会もきっと上手くいく。
かばんちゃんとフレンズ達を見ていて、そう思いました。

「考える力」って、当たり前のようでいて、やっぱりすごい力なのかもしれない。